SSブログ

選佛場(せんぶつじょう)と唐門・方丈 [ぶらり鎌倉]

Timgp002_サイズ変更.jpg

 座禅修行を通じて悟りに達した「仏」を選び出す場という意味で使われ、僧堂を兼ねた経堂として1699年に創建当時の七堂伽藍の僧堂のポジションに建立され、当初は大蔵経を収めた法輪宝蔵と呼ばれていたそうです。建物の奥には、薬師如来像と大慈大悲観音菩薩像が安置されています。

Timgp005_サイズ変更.jpg

Timgp010_サイズ変更.jpg

 円覚寺唐門は方丈の前にあり、1839年の建立で彫り物がすばらしく、鎌倉の江戸末期の代表的なものとのことです。唐破風の懸魚には菊の花と葉、大瓶束の両側には亀に波、その上には雲形が彫られ、台輪と虹梁の間には鳥と松が見られ、龍に翼があります。

Timgp012_サイズ変更.jpg

 方丈は、本来は住職が居住する建物ですが、現在は各種法要の他、坐禅会や説教会、夏期講座等の講演会や秋の宝物風入など、多目的に使われています。

Timgp026_サイズ変更.jpg

Timgp029_サイズ変更.jpg

 百観音霊場は当霊場の由来は、718年徳道上人が解説した西国三十三観音霊場と、観音振興に篤かった源頼朝が開いた板東三十三観音霊場と、その後にできた秩父三十四観音霊場の総称とされています。

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線、北鎌倉駅
2022鎌倉散歩 Youtubeライブラリ

nice!(228)  コメント(19) 
共通テーマ:旅行

円覚寺 居士林(こじりん)とイワタバコの花 [ぶらり鎌倉]

Timgp007_サイズ変更.jpg

 居士(こじ)とは在家の禅の修行者のことで、白隠派の禅と唱えた今北洪川の影響で、明治時代に円覚寺では在家信者の居士禅が盛んになり、広く一般の人向けに坐禅会が催され、学生座禅会、土日座禅会と初心者でも参加できる坐禅会が定期的に開かれているそうです。

Timgp002_サイズ変更.jpg

 鎌倉らしいしっとりした清楚の花で、イワタバコの花を見ると、梅雨の季節だなと思います。

Timgp001_サイズ変更.jpg

 建物は牛込にあった柳生流の剣術の道場であったものを昭和3年に移築し、夢窓疎石の直弟子であった円覚寺56世曇芳周応(どんぽうしゅうおう)の塔頭で正式には済蔭庵(さいいんあん)といい、現在は禅道場「居士林」として在家の禅道場となってます。

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線、北鎌倉駅
2022鎌倉散歩 Youtubeライブラリ

nice!(204)  コメント(14) 
共通テーマ:旅行

円覚寺 国宝の洪鐘(おおがね)と弁天堂 [ぶらり鎌倉]

Timgp016_サイズ変更.jpg

 関東一の大きさを誇る洪鐘(おおがね)と弁天堂は円覚寺南の高台にあり、長い石段の上にあります。洪鐘には細かい文字が施され、技法も洗練されていると評価され、国宝に指定されています。

Timgp009_サイズ変更.jpg

 梵鐘は、1301年に執権・北条貞時が鋳物師・物部国光に命じて鋳造した高さ約2.6mの梵鐘で、北条貞時が見た江ノ島弁財天の夢のお告げに従い造ったと伝わります。

Timgp021_サイズ変更.jpg

 上部に龍の透かし彫りの入った欄間、内陣の中央には石造蛇形の御神体、お前立ての位牌があり「洪鐘大弁才功徳尊天 」と書かれているそうです。

Timgp027_サイズ変更.jpg

Timgp028_サイズ変更.jpg

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線、北鎌倉駅


nice!(223)  コメント(18) 
共通テーマ:旅行

円覚寺(仏殿)見上げると圧巻の白龍図 [ぶらり鎌倉]

Timgp009_サイズ変更.jpg

 仏殿内を見上げると圧巻の白龍図で、文化勲章受章者の前田青邨監修、守屋多々志揮毫作の三爪の龍図です。

Timgp013_サイズ変更.jpg

  円覚寺の仏殿(大光明宝殿)は、1923年の関東大震災で倒潰し、その40年後に再建され鎮座する巨大な本尊は宝冠釈迦如来(ほうかんしゃかにょらい)で、髪を頭上で大きく結び宝冠と胸飾りとつけた姿で、一般的に宝冠釈迦如来と呼ばれる姿で、脇侍は梵天と帝釈天です。

Timgp001_サイズ変更.jpg

Timgp004_サイズ変更.jpg

 仏殿前には、柏槇(ビャクシン)の古木が植えられています。(市天然記念物)

Timgp018_サイズ変更.jpg

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・



nice!(220)  コメント(12) 
共通テーマ:旅行

円覚寺(山門・三門)夏目漱石の「門」に描かれた山門 [ぶらり鎌倉]

Timgp004_サイズ変更.jpg

 現在の山門は、1783~1785年の間に、円覚寺中興開山として知られる第189世住持の大用国師(だいゆうこくし)誠拙周樗 (せいせつしゅうちょ)により再建されたものです。

Timgp005_サイズ変更.jpg

 門は禅寺における「七堂伽藍」を構成する建造物の一つで「三解脱門」の略で、「空」「無相」「無願」を指しますが、それらの境地を三次元空間に象徴的に表出させた物理的存在として位置付けられているそうです。正面に掲げられた扁額には「圓覺興聖禪寺」と書かれていますが、こちらは1308年頃の最初の山門再興の折に伏見上皇より賜った御宸筆の額草をもとに製作されたものです。

Timgp012_サイズ変更.jpg

 山門の軒は、放射状に垂木を配した禅宗様式の扇垂木で、楼上隅の組物は三手先となっています。楼上には、十一面観音、十二神将、十六羅漢像が安置されていますが、一般には公開されていません。

Timgp003_サイズ変更.jpg

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線、北鎌倉駅

nice!(223)  コメント(14) 
共通テーマ:旅行

円覚寺(えんがくじ)参道と白鷺池(びゃくろち) [ぶらり鎌倉]

Timgp015_サイズ変更.jpg

 円覚寺はJR横須賀線の北東側にあるというイメージが強いですが、実は県道21号線(旧・鎌倉街道)の南西側までが円覚寺の境内で、大本山円覚寺とある寺銘碑と五重石塔が総門正面の参道入口両脇に建っています。

Timgp001_サイズ変更.jpg

 1910年に県道21号線が開通し横断歩道付近が、関東大震災で倒壊した「北外門」があった場所で、参道の両脇が白鷺池(びゃくろち)となっています。白鷺池の名前の由来は、開山・無学祖元が鎌倉に来た際に、鶴岡八幡宮の八幡大神が白鷺となってこの池に舞い降りたとの説話によります。

Timgp006_サイズ変更.jpg

 石橋を渡って、1888年に境内を横切ることになったJR横須賀線の踏切を渡れば、総門前の石段下に出ます。山号は瑞鹿山(ずいろくさん)と白書された扁額は、数々の天災を免れてきたもので、15世紀に在位された後土御門天皇(ごつちみかどてんのう)の御宸筆とされています。

Timgp016_サイズ変更.jpg

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線、北鎌倉駅

nice!(215)  コメント(18) 
共通テーマ:旅行

寿福寺(じゅふくじ)北条政子と源実朝の墓と伝わる五輪塔があります [ぶらり鎌倉]

Timgp016_サイズ変更.jpg

 このあたりは源頼朝の父、義朝の屋敷があったところと言われ、北条政子が頼朝の父、義朝の旧邸跡に明菴栄西を招いて創建、三代将軍実朝もしばしば訪れ最盛期には十数か所の塔頭を擁する大寺であったという、現在は中門の手前まで入ることができます。

Timgp006_サイズ変更.jpg

Timgp005_サイズ変更.jpg

 Timgp021_サイズ変更.jpg

 北条政子の墓

Timgp026_サイズ変更.jpg

源実朝の墓

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市扇ヶ谷
JR横須賀線、鎌倉駅

nice!(235)  コメント(15) 
共通テーマ:旅行

亀ヶ谷坂(かめがやつざか)北鎌倉駅から英勝寺に向かって歩く [ぶらり鎌倉]

Timgp002_サイズ変更.jpg

 源頼朝(みなもとのよりとも)が鎌倉に幕府を開いた大きな理由は、南は海に北東西は山に囲まれ敵の侵入を防ぎやすい地形だったからと言われ、そこで物資運搬にために山などと切り開いて造った道が切通しです。亀ヶ谷坂は鎌倉7つ口と呼ばれる7か所の切通しの一つで扇ヶ谷と山ノ内を結ぶ急坂で、先は武蔵の国に通じる道だったそうです。

Timgp009_サイズ変更.jpg

 亀ヶ谷坂の六地蔵は、亀ヶ谷坂のピークあたりにやぐらっぽくなっているところがあり、1つの岩に六地蔵が彫り込まれているもので、あまり見かけないタイプの六地蔵です。

Timgp018_サイズ変更.jpg

 岩船地蔵堂(いわふねじぞうどう)は、鎌倉市扇ガ谷3丁目にあるお堂で、源頼朝の長女・大姫(おおひめ)を供養する岩舟地蔵尊が祀られてた地蔵堂と伝わり、江戸時代初期の1691年に、地蔵堂ができたそうです。

Timgp022_サイズ変更.jpg

 智岸寺稲荷(ちがんじいなり)は岩を削ったスペースに小祠がある、一風変わった作りとなっています。かつてこの場所にあった智岸寺にあったとされる稲荷社だったため、智岸寺稲荷と呼ばれているそうです。

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市扇ヶ谷
JR横須賀線、北鎌倉駅 

nice!(204)  コメント(16) 
共通テーマ:旅行

英勝寺(えいしょうじ)徳川家光が寄進した運慶作の本尊 [ぶらり鎌倉]

Timgp007_サイズ変更.jpg

 英勝寺は、1636年に徳川家康の側室であるお勝の方(後の英勝院)によって創建された寺院で、鎌倉唯一の尼寺として有名です。明治維新までは代々水戸家の姫が住職を務めてきたため、「水戸御殿」や「水戸の尼寺」などと呼ばれることもあったそうです。

Timgp043_サイズ変更.jpg

 仏殿は1636年に英勝院によって建立され、1643年に徳川頼房が英勝院の一周忌のために改築して現在の姿になります。堂内には、徳川家光が寄進した運慶作の本尊・阿弥陀三尊立像が安置されています。

Timgp024_サイズ変更.jpg

 鐘楼は総門と同様に英勝院の一周忌のために1643年に建立された。鎌倉では英勝寺にしかない袴腰造の珍しい様式で、県の重要文化財に指定されています。

Timgp062_サイズ変更.jpg

 竹林は境内の奥にある小さな門をくぐると、遊歩道が広がっています。

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県鎌倉市扇ガ谷
JR横須賀線、鎌倉駅

nice!(228)  コメント(18) 
共通テーマ:旅行

海蔵寺(かいぞうじ)境内では、アジサイ・ハナショウブ・イワタバコの花が咲いていました。 [ぶらり鎌倉]

Timgp006_サイズ変更.jpg

 鎌倉時代の七堂伽藍が焼失した後、1394年に鎌倉公方足利氏満の命により、上杉氏定が心昭空外を招いて再建。 薬師堂は1776年に浄智寺から移したもので、薬師像の顔を胎内に納めた薬師如来像(別名啼薬師)が祀られています。

Timgp035_サイズ変更.jpg

Timgp025_サイズ変更.jpg

Timgp018_2_サイズ変更.jpg

 底脱の井(そこぬけのい)は 寺の入口にあり、鎌倉十井(じっせい)の一とされています。安達泰盛の娘千代能が「千代能がいただく桶の底ぬけて水たまらねは月もやどらず」が詠んだことが由来と伝えられています。

Timgp044_サイズ変更.jpg

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


撮影:2022.6.7

神奈川県鎌倉市扇ガ谷
JR横須賀線、鎌倉駅

nice!(240)  コメント(18) 
共通テーマ:旅行