円覚寺(山門・三門)夏目漱石の「門」に描かれた山門 [ぶらり鎌倉]
現在の山門は、1783~1785年の間に、円覚寺中興開山として知られる第189世住持の大用国師(だいゆうこくし)誠拙周樗 (せいせつしゅうちょ)により再建されたものです。
門は禅寺における「七堂伽藍」を構成する建造物の一つで「三解脱門」の略で、「空」「無相」「無願」を指しますが、それらの境地を三次元空間に象徴的に表出させた物理的存在として位置付けられているそうです。正面に掲げられた扁額には「圓覺興聖禪寺」と書かれていますが、こちらは1308年頃の最初の山門再興の折に伏見上皇より賜った御宸筆の額草をもとに製作されたものです。
山門の軒は、放射状に垂木を配した禅宗様式の扇垂木で、楼上隅の組物は三手先となっています。楼上には、十一面観音、十二神将、十六羅漢像が安置されていますが、一般には公開されていません。
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神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線、北鎌倉駅
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