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岩殿寺(がんでんじ)源頼朝、実朝、政子が度々訪れた [ぶらぶら散歩]

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 今の行政区分では逗子市にありますが、鎌倉の歴史を語る上で欠かせない存在、今から1300年もの昔(721年)に創建され、現在は曹洞宗ですが最初は真言宗のお寺で990年花山法皇がこの地を訪れて法要を営み、1174年には後白河法皇が参詣されこの霊場を坂東三十三箇所霊場の第2番に定めました。

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 階段を登りきると、いよいよ観音堂が現れます。現在の堂は1727年に再建され、中世以来の伝統的な密教本堂形式をとりつつ、細部の構造は18世紀前半の特徴をよく反映しています。

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 源頼朝、実朝、政子が度々訪れたことが『吾妻鏡』にも記され、頼朝の時代には岩殿寺の山頂付近から二階堂方面へと繋がる巡礼の古道があり、734年創建の古刹、坂東三十三箇所霊場第1番の杉本寺に参拝し、古道を通ってここ岩殿寺に参詣していたそうです。

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 明治時代には文豪、泉鏡花が逗子滞在中に幾度も訪れ『春昼』『春昼後刻』は岩殿寺を題材に描かれています。あの泉鏡花独自の世界がここを舞台にしたのかと思うと感慨もひとしおで、観音堂右にある池は鏡花の寄進によるものだそうです。

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県逗子市久木
JR横須賀線、逗子駅

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