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旧北村家住宅(きたむらけじゅうたく)大工の名前まで分かる住宅 [日本民家園]

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 建築年代が明確で建築としても優れている民家の一つ、北村家住宅の旧所在地は大住郡鍛冶谷村(神奈川県秦野市)で、名主の分家と伝えています。解体移築の際に柱より墨書銘が発見され1687年の建築であることが判明します。墨書には「貞享四年□月吉日 相州堀山下村 大工者鍛冶谷村理兵衛 平沢村源兵衛」「当村木引七兵衛」「貞享四年丁卯二月吉日 大工当流理兵衛」とあります。

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 建築を手掛けたのも同村及び近在の大工であり、こうした面からも当地方民家の代表例とするにふさわしい、右手大戸口を入ると土間、左手に床上部は広間型三間取りで、手前の広間には、押し板や納戸構えが付き、床は竹スノコと奥の炊事場の板の間を使い分けて、奥には床の間が付く座敷、隣の部屋が寝室で押入れを備え、広間と奥の前に濡れ縁が付いています。

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画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


神奈川県川崎市多摩区
小田急電鉄、向ケ丘遊園駅
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