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人吉別院(ひとよしべついん)隠れ念仏の歴史 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十八番
命がけで守りつづけた「隠れ念仏」

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 鎌倉時代から明治時代まで、肥後国球磨地方を統治した相良藩は、代々にわたり真宗の教えを360年あまり禁じ、明治に入りようやく解禁となった浄土真宗解禁第一号のお寺になったのが「本願寺人吉別院」です。
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 この地の門徒たちは長い法難の時代を、密かに講を組織し、見張りを立てて聴聞にいそしむことで法義を護った。これは「隠れ念仏」と呼ばれ、相良氏に遅れて同じく真宗を禁じた島津氏の統治する隣藩、薩摩藩をはじめとし、南九州一帯にその苦難の歴史が残されています。
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 本堂内には厳しい禁制の中、一向宗の信者が使っていたまな板仏や傘仏を始めとする隠れ念仏の興味深い道具や資料が展示されており、当時の人々の信仰の強さを改めてひしひしと感じます。
画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・

撮影:2019.12.03

熊本県人吉市七日町
JR肥薩線、人吉駅
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