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観世音寺(かんぜおんじ)日本最古の梵鐘 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十一番

境内に響く千三百年の鐘の余韻

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 源氏物語にも登場する観世音寺は、天智天皇が母君斉明天皇の冥福を祈るために発願されたもので、古くは九州の寺院の中心的存在で、たくさんのお堂が立ちならんでいましたが、現在は江戸時代初めに再建された講堂と金堂があります。

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 梵鐘は京都妙心寺の梵鐘と兄弟鐘といわれ、その古さに於いても優秀さに於いても日本一と称され、糟屋郡多々良で鋳造されたと伝えられています。榎社にいた菅原道真公の詩に「都府楼はわずかに瓦色を看る 観音寺はただ鐘声を聴く」とあるのはこの鐘です。

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(画像は外の説明看板よりお借りしました)

 1959年多くの仏像を災害から守り完全な形で保管するため、正倉院風な周囲の景色に馴染みやすい収蔵庫が建設され、この中には平安時代から鎌倉時代にかけての仏像16体が、居並び古い仏たちに盛時がしのばれます。西日本最高の仏教美術の殿堂のようで、特に5m前後の観音像がずらりと並んでいる様には圧倒されます。


画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


撮影:2019.12.07

福岡県太宰府市観世音寺
西鉄、太宰府駅

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