SSブログ

建長寺(けんちょうじ)鎌倉 [百寺巡礼(五木 寛之)]

関東・信州 第四十六番

 中国層が武士に伝えた禅

TIMGP5250_サイズ変更.JPG

 日本では初めての禅寺で、1253年に座禅を修行する道場として開かれました。禅宗の中でも臨済宗で、この建長寺は臨済宗の建長寺派の総本山となっています。

TIMGP5254_サイズ変更.JPG

 山門(三門)は1775年の上棟で、棟梁は建長寺大工の河内長兵衛で下層はすべて吹き放しで、上層内部には宝冠釈迦如来像を中心に十六羅漢像、五百羅漢像(銅造)などが安置されていますが非公開です。

IMGP7054_サイズ変更.JPG

TIMGP5286_サイズ変更.JPG

 仏殿は芝(東京都港区)の増上寺にあった、徳川秀忠夫人崇源院の霊屋(たまや)を建て替えに際し、譲渡されたもので、1647年に建長寺に移築されたものです。
もともと霊廟建築として造られたものであるので、屋根や天井などの形式が一般的な禅宗の仏殿とは異なり、屋根は入母屋造でなく寄棟造で、堂内には本尊の地蔵菩薩坐像(室町時代の作、像高2.4メートル)、もとこの地にあった心平寺の旧本尊地蔵菩薩坐像、千体地蔵菩薩立像、千手観音坐像、伽藍神像などを安置しています。

TIMGP7040_サイズ変更.JPG

 法堂は禅宗以外の寺院の「講堂」に相当する建物で、入母屋造、方三間、裳階(もこし)付き、銅板葺きで、1814年の上棟、1825年の竣工、内部には身舎・裳階の境に柱が立つのみで間仕切りはなく、堂内中央奥に高さ2メートルを超える法座を設け、その奥に本尊千手観音坐像を安置し、天井の雲龍図は、鏡天井に直接描かれたものではなく、別に制作された絵を掲げたもので、鎌倉最大級の木造建築で2005年に重要文化財に指定されています。

TIMGP5305_サイズ変更.JPG

 唐門は重要文化財で方丈入口の門や仏殿と同じく、芝の徳川秀忠夫人崇源院霊屋から移築されたものです。

TIMGP5445_サイズ変更.JPG

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


撮影:2010.02.06・2014.10.30

神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線北鎌倉駅

動作確認はWindows10/Internet Explorer11でしています。

nice!(215)  コメント(13) 
共通テーマ:旅行