柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)東京 [百寺巡礼(五木 寛之)]
関東・信州 第四十四番
寅さんの街に佇む古刹
参道の両側には名物の草だんごや塩せんべいを売る店、老舗の川魚料理店などが軒を連ねています。入り口には二天門が建ち、正面に帝釈堂、右に祖師堂、その右手前に釈迦堂、本堂裏手に大客殿などが建つています。夏目漱石や松本清張の著作にも登場する川魚料理の料亭もあり、昔ながらの下町情緒あふれる一角は、映画「男はつらいよ」の世界が味わえます。
二天門は1896年の建立で、屋根には唐破風と千鳥破風を付し、柱上の貫などには浮き彫りの装飾彫刻を施しています。
彫刻ギャラリーは帝釈堂内殿の外部は全面が装飾彫刻で覆われ、中でも胴羽目板の法華経説話の浮き彫り10面が著名で、これは法華経に説かれる代表的な説話10話を選び視覚化したものです。1922年から1934年にかけて、加藤寅之助ら10人の彫刻師が1面ずつ分担制作し、この羽目板の上方には十二支と天人、下方には千羽鶴が表され、高欄(縁)より下の部分には花鳥および亀を浮き彫りで表しています。
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撮影:2011.03.05
東京都葛飾区柴又
京成線、柴又駅
京成線、柴又駅
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築地本願寺(つきじほんがんじ)東京 [百寺巡礼(五木 寛之)]
関東・信州 第四十三番
埋立地に立つエキゾチックな寺院
浄土真宗本願寺派の直轄寺院で、特徴的な外観が目を引く現在の建物は、建築家伊東忠太の設計により1934年に落成しました。堂内は伝統的な真宗寺院の荘厳な造りとなっており、本堂後方には寺院では珍しいパイプオルガンが設置されています。
石造りの動物や、ステンドグラスなど、様々な意匠が施され、本堂・門往・石塀は国の重要文化財です。
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撮影:2010.01.16
東京都中央区築地
地下鉄日比谷線、築地駅
地下鉄日比谷線、築地駅
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増上寺(ぞうじょうじ)東京 [百寺巡礼(五木 寛之)]
関東・信州 第四十二番
念仏のこころと東京タワー
1392年に現在の皇居内紅葉山あたりにつくられ、1598年現在の場所に移転、浄土宗の大本山で徳川家の菩提寺で、山門と経蔵・秀忠と家継の霊廟が残り周囲はビルやホテルが建ち並んでいます。
増上寺の三解脱門(さんげだつもん )は、江戸時代の始め、1611年に徳川家康の助成により、江戸幕府大工頭・中井大和守正清によって建立され、現在の門は、その11年後、1922年に再建されたもので、別名「三門」と呼ばれ、三つの煩悩「貪欲、瞋恚、愚痴の三悪を解脱する悟りの境地を表しています。大きさは、間口約19m、奥行き約9m、高さ約21mの二重建て構造で更に左右には幅5.4mの山廊を有しています。上層部(楼上)内部には、中央に釈迦三尊像、脇壇に十六羅漢像が安置されています。
現存する徳川将軍家墓所は、本来家宣公の墓前にあった鋳抜き(鋳造)の中門(なかもん)を入口の門とし、内部に各公の宝塔と各大名寄進の石灯籠が配置されています。
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撮影:2010.01.16
東京都港区芝公園
都営地下鉄、芝公園駅
都営地下鉄、芝公園駅
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浅草寺(せんそうじ)東京 [百寺巡礼(五木 寛之)]
関東・信州 第四十一番
「熱と光と闇を包む観音信仰」
628年 現・隅田川で漁をしていた檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)兄弟の網にかかった仏像が浅草寺本尊の聖観音像で、自宅を寺に改めて供養したのが浅草寺の始まりといわれ、観音像は高さ約5.5センチの金色像と伝わるが、公開されることのない秘仏のためその実体は明らかではありません。
雷門は表参道の入口の門で、切妻造の八脚門で向かって右の間に風神像、左の間に雷神像を安置することから「風雷神門」というが「雷門」の通称で通っています。1865年に焼失後、1960年に実業家・松下幸之助が浅草観音に祈願して病気平癒した報恩のために寄進したもので、門内には松下電器産業寄贈の大提灯がある。門の背面の間には、「金龍・天龍」の像を安置、西の金龍(女神)は仏師・菅原安男、東の天龍(男神)は彫刻家・平櫛田中の作で、1978年に奉納されたものです。
仲見世通りは、雷門から宝蔵門に至る長さ約250mの表参道の両側には土産物、菓子などを売る商店が立ち並び、商店は東側に54店、西側に35店を数えます。
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撮影:2011.03.05
東京都台東区浅草
都営地下鉄浅草線、浅草駅
都営地下鉄浅草線、浅草駅
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専修寺(せんじゅじ) [百寺巡礼(五木 寛之)]
滋賀・東海 第三十九番
「念仏するところ」という原点
真宗高田派の本山で、三重県の中ほど、津市一身田町に位置し、宗祖親鸞聖人のみ教えをまっすぐに受け継ぐ寺院で、高田本山と通称親しみを込めて呼ばれている寺院です。
国宝 御影堂(みえいどう)には、宗祖親鸞聖人の木像を中央須弥壇上に安置し、歴代上人の画像を両脇壇および両余間に敬置するお堂となっております。 畳七百八十枚が敷かれており、全国の現存木造建築の中でも五番目の巨大な堂です。
国宝 如来堂(にょらいどう)は、御影堂の西に配置され、御影堂とならんで南面するお堂で、「証拠の如来」と呼ばれる阿弥陀如来立像を本尊とし、教義上この堂が伽藍の本堂となります。
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三重県津市一身田町
JR一身田駅
JR一身田駅
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清水寺(きよみずでら) [百寺巡礼(五木 寛之)]
京都 第三十番
「仏教の大海をゆうゆうと泳ぐ巨鯨」
清水山(音羽山)中腹に石垣を築いて整地され、多くの建物が軒を接するように建ち並んでいます。入口の仁王門を過ぎ、西門、三重塔、鐘楼、経堂、開山堂(田村堂)、朝倉堂などを経て本堂に至ります。
清水寺を開いた延鎮上人は、夢のお告げで霊水を求めて音羽山に入ったと伝えられ、本堂東側の石段を下りた先には寺名の由来でもある名水が3本の筧(かけい)から流れ落ちています。
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撮影:2009.07.24
京都府京都市東山区清水
JR京都駅からバス
JR京都駅からバス
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南禅寺(なんぜんじ) [百寺巡礼(五木 寛之)]
京都 第二十九番
「懐深き寺に流れた盛衰の時」
日本の禅寺のなかで最も高い格式を誇り、京都五山の上におかれる別格扱いの寺です。歴史を感じさせる三門の柱、歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもんごさんのきり)の二幕目返しで石川五右衛門が「絶景かな!絶景かな!」という名科白を廻す「南禅寺山門」がこれです。ただし実際の三門は五右衛門の死後30年以上経った1628年の再建されたものです。
藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した一門の武士たちの冥福を祈るため寄進したもので、上層は「五鳳楼」といい、釈迦如来と十六羅漢像のほか、寄進者の藤堂家歴代の位牌、大坂の陣の戦死者の位牌などを安置し、天井画の天人と鳳凰の図は狩野探幽筆。知恩院三門、東本願寺御影堂門とともに、京都三大門の一つに数えられています。
疏水は、琵琶湖から京都市内に向けて引かれた水路で、滋賀県大津市で取水され、南禅寺横を通り京都市東山区蹴上迄の区間で、疏水の工事は1885年に始まり、1890年に竣工しました。赤煉瓦のアーチを思わせる水道橋は、南禅寺の古めかしさになじんで、今では一種の美を湛えています。
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撮影:2009.07.24
京都府京都市左京区南禅寺
JR京都駅からバス
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西本願寺(にしほんがんじ) [百寺巡礼(五木 寛之)]
京都 第二十七番
「信じる力が生みだすエネルギー」
浄土真宗本願寺派の本山、本堂(阿弥陀堂)・御影堂の大伽藍が並び築地塀をめぐらした大寺院です。
浄土真宗は、鎌倉時代の中頃に親鸞聖人によって開かれたが、その後、室町時代に出られた蓮如上人(れんにょしょうにん)によって民衆の間に広く深く浸透して発展し、現在では、わが国における仏教諸宗の中でも代表的な教団の一つとなっています。
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京都府京都市下京区堀川通
JR京都駅
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東本願寺(ひがしほんがんじ) [百寺巡礼(五木 寛之)]
京都 第二十六番
「親鸞の思いが生きづづける大寺」
東本願寺は、浄土真宗「真宗大谷派」の本山で「真宗本廟」といい、御影堂には宗祖・親鸞聖人の御真影を、阿弥陀堂にはご本尊の阿弥陀如来を安置しています。
徳川家康から土地の寄進を受け創建されたが、その後幾度もの火災に遇っており、現在の建物は明治28年に再建されたもので、世界最大級の木造建築として知られ、御影堂の正面にある「御影堂門」は、京都三大門のひとつです。
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撮影日:2009.07.23
東本願寺は、親鸞聖人があきらかにされた本願念仏の教えに出遇い、それによって人として生きる意味を見出し、同朋(とも)の交わりを開く根本道場として聖人亡き後、今日にいたるまで、門徒・同朋のご懇念によって相続されています。
京都府京都市下京区常葉町
JR京都駅
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浄瑠璃寺(じょうるりじ) [百寺巡礼(五木 寛之)]
京都 第二十八番
「いのちの尊さを知る、浄瑠璃浄土」
本堂に9体の阿弥陀如来像を安置することから九体寺(くたいじ)の通称があり、古くは西小田原寺とも呼ばれています。
緑深い境内には、池を中心とした浄土式庭園と、平安末期の本堂および三重塔が残り、平安朝寺院の雰囲気を今に伝える。本堂は当時京都を中心に多数建立された九体阿弥陀堂の唯一の遺構として貴重です。
梵字の阿字をかたどった池を中心にして、東の三重の塔に薬師仏、西の本堂に阿弥陀仏を配した庭園は極楽世界をこの世に表わしたもので、本堂は横に長く九体の阿弥陀如来を安置しています。
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平安時代には京都を中心にこのような寺も 30 以上あったと云われますがすべて失われ、当時のまま現存するのはここ浄瑠璃寺だけです。
京都府木津川市加茂町西小札場
JR大和路線奈良駅からバス
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