中尊寺(ちゅうそんじ)世界文化遺産 [百寺巡礼(五木 寛之)]
東北 第六十二番
みちのくの黄金郷に鳴る青い鐘
慈覚大師開基の天台宗の名刹で、金色堂はじめ3,000余点の国宝や重要文化財を伝える、平安時代の美術工芸の宝庫です。寺伝によると850年、円仁(慈覚大師)が関山弘台寿院を開創したのが始まりとされ、その後859年に清和天皇から「中尊寺」の額を賜ったと言われています。しかし、円仁開山のことは、確かな史料や発掘調査の結果からは裏付けられず、実質的には12世紀初頭、奥州藤原氏の初代・藤原清衡が釈迦如来と多宝如来を安置する「多宝寺」を建立したのが、中尊寺の創建と見られています。
本堂は、参道である月見坂を登った右手の中尊寺本坊内にあり、1909年の建築で2013年新本尊の丈六釈迦如来坐像の開眼法要が行われました。
覆堂(おおいどう)は、1962年金色堂の解体修理工事が始まるまでの約500年間、金色堂を風雨から守ってきた堂で、1964年に100メートルほど北西の現在地に移築され、建築年代は室町時代中頃と推定され、貴重な文化財や史跡等を風雨から保護するため、それらを覆うように建設された簡易な建築物です。
白山神社能舞台は、境内北方に位置する、中尊寺の鎮守・白山神社内に建ち1853年に仙台藩によって再建されたもので、近世の能舞台遺構としては東日本唯一のものとされ、日本の芸能史上貴重な遺構として、2003年に重要文化財に指定されています。
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撮影:2007.09.16
岩手県西磐井郡平泉町平泉
JR東北本線、平泉駅
JR東北本線、平泉駅
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