円覚寺(えんがくじ)鎌倉 [百寺巡礼(五木 寛之)]
関東・信州 第四十七番
明治の文学者たちを癒した寺
鎌倉時代の1282年に、鎌倉幕府執権・北条時宗が元寇の戦没者追悼のため中国僧の無学祖元を招いて創建ました。北条得宗の祈祷寺となるなど、鎌倉時代を通じて北条氏に保護されます。三門(山門)は1785年、大用国師誠拙周樗が再建したものと言われ、「円覚興聖禅寺」の額字は伏見上皇の勅筆とされ、楼上には十一面観音、十六羅漢像などを安置しています。
仏殿は関東大震災で倒壊し、 1964年再建の鉄筋コンクリート造ですが、1573年の仏殿指図に基づいて建てられ、堂内には本尊の宝冠釈迦如来像や梵天・帝釈天像などを安置し、天井画の「白龍図」は前田青邨の監修で日本画家守屋多々志が描いたものです。
国宝の梵鐘は、仏殿東方の石段を上った小高い場所にある鐘楼に架かり、寺では「洪鐘」と書いて「おおがね」と読ませている。北条貞時の寄進によるもので、1301年鋳物師物部国光の制作で高さ2.6メートルを超える大作です。
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撮影:2014.10.16・2010.07.03
神奈川県鎌倉市山ノ内
JR横須賀線、北鎌倉駅
JR横須賀線、北鎌倉駅
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