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鶴林寺(かくりんじ)加古川 [百寺巡礼(五木 寛之)]

関西 第五十七番

勇ましい聖徳太子と愛らしい聖観音

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 近畿地方に数多くある聖徳太子開基伝承をもつ寺院の1つで、太子建立七大寺の一つともいうが、創建の詳しい事情は不明です、平安時代建築の太子堂をはじめ、「あいたた観音」など多くの文化財を有し「西の法隆寺」とも称されている播磨地方有数の古寺です。

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 現在も主要な堂塔だけで16棟の大伽藍を有するが、鎌倉時代・室町時代には太子信仰の高まりもあって寺坊だけで30数箇坊以上を有する規模であり、寺領も2万5千石を有し、聖徳太子以来の法華経講讃の寺として繁栄し、戦国時代には近隣の書写山圓教寺が戦火に巻き込まれるなどしたが、姫路領主だった黒田職隆、黒田孝高親子の説得で織田信長派となり戦に巻き込まれず、当時の建築物が多数現存しています。

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 国宝の本堂は、入母屋造、本瓦葺き。堂内の宮殿(くうでん、厨子)の棟札銘から1397年の建築とわかり、内部の宮殿には秘仏の薬師三尊像と二天像を安置しています。

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 太子堂(国宝)は、本堂の手前右方に建ち、堂内には壁画の聖徳太子像があることから太子堂と呼ばれていますが、元来は「法華堂」と称された堂で、本堂手前左方に建つ常行堂と対をなしています。屋根板の鎌倉時代の墨書から1112年の建築と分かり、堂内には本尊釈迦三尊像を安置しています。

画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・


撮影:2012.12.17

兵庫県加古川市加古川町
JR加古川駅

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