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崇福寺(そうふくじ)国宝の第一峰門・大雄宝殿 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十六番
海を渡る中国の人びとが信じた媽祖神

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 崇福寺は長崎にある日本最古の中国式の寺院で、国宝の第一峰門や大雄宝殿、県指定史跡の媽姐堂、ランタン祭りなどの見どころがあり、日本にいながら中国の雰囲気を堪能出来ます。
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 国宝の第一峰門は1644年に建立され、中に入った最初の門で特徴は複雑な組み方の軒裏で、国内はおろか中国でも珍しいらしく国宝のポイントとなっています。
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 本殿である大雄宝殿(だいゆうほうでん)は1646年に建立され当初、単層でしたが延宝から天和年間に上層が追加されて今の姿になります。
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 媽祖堂は海上安全の守護神媽祖(まそ)を祀るお堂として建てられ、航海安全を最上の願いとする来航唐商たちが祀っています。
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撮影:2019.12.05

長崎県長崎市鍛冶屋町
JR長崎駅
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興福寺(こうふくじ)隠元禅師が住職とし滞在 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十五番

隠元が来日してはじめて訪れた唐寺

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 隠元禅師はその名前から連想されるように、日本へインゲン豆を広めた人物で、他にもレンコン、たけのこ、スイカ、緑茶、ゴマ、ナス、もやし、印鑑、ダイニングテーブルなど、多くの中国文化を日本に紹介した優秀な僧で、日本の食文化に大きな影響を与えた人物です。


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 大雄宝殿(本堂)の堂内は煉瓦敷きで正面壇上に本尊釈迦如来、脇立は準提観音菩薩と地蔵王菩薩を祀っています。ほとんどが中国工匠による純粋の中国建築で、資材も中国より運送したもので、内装、外装ともに中国明清風をとりいれ、柱や梁には、人物、鳥獣、花が彫刻され、とくに、氷裂式組子の丸窓、アーチ型の黄檗天井、大棟上の瓢瓶などは珍しく、中国南方建築の代表作とされています。

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 鐘鼓楼寛は、1663年の市中大火のあと1691年に五代悦峰禅師が再興、建築様式は和風で、二階建て上階は梵鐘を吊り太鼓を置き、階下は禅堂となっています。

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撮影:2019.12.05

長崎県長崎市寺町
JR長崎駅
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霊山寺(りょうぜんじ)遍路旅の出発点 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十四番

遍路の旅の出発点「一番さん」

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 お遍路さんや観光客でいつもにぎわう、徳島を代表するお寺さんで、本堂の吊り灯籠や歴史ある仁王門と多宝塔、謎のマネキンなど、境内いっぱいに見どころが詰まっています。

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 多宝塔は1394~1428年に建立され、すでに600年近い歴史を持つ建物です。

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 縁結び観音は仁王門を入ってすぐの所にある、男女の縁でなく健康との縁、幸せとの縁、仕事との縁など、様々な縁との結び付きに御利益があるとされています。

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撮影:2017.11.23

徳島県鳴門市大麻町板東字塚鼻
JR高徳線、板東駅
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善通寺(ぜんつうじ)空海の生地 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十三番

空海の生地に根をはる原日本のすがた

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 弘法大師の誕生地である香川県善通寺市にある寺院で、高野山の金剛峯寺、京都の東寺とともに、大師三大霊蹟のひとつで、唐から帰朝した弘法大師が先祖の菩提を弔うため、807年から6年の歳月をかけて建立した真言宗最初の根本道場です。境内は東院と西院に分かれ、東院は伽藍、西院は誕生院と呼ばれており、西院の御影堂の床下には全く光のない中を歩いて弘法大師誕生の聖地をお詣りする戒壇めぐりがあります。

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 本尊・薬師如来を安置する金堂は、東院の中央に位置し創建期の建物は、1558年の兵火によって焼失し、1699年に再建されたものです。

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 五重塔は基壇から相輪までの高さが約43メートル、国内の木造塔として3番目の高さを誇ります。創建以来いくたびかの倒壊、焼失により再建を繰り返し、1902年に完成した現在の五重塔は、4代目となります。

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 樹齢千数百年と伝える大楠(おおくす)は南大門北と五社明神社のかたわらにある2株の楠、いずれも樹齢千数百年と伝えられ、お大師さまの幼少の頃、そして善通寺の創建当時を偲ばせる大木です。

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撮影:2017.11.23

香川県善通寺市善通寺町
JR土讃線、善通寺駅
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梅林寺(ばいりんじ)九州一の修行道場 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十二番

托鉢の雲水に雪が降りしきる

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 修行の厳しさでも知られている臨済宗妙心寺派の古刹で、久留米藩主、有馬家の菩薩寺として篤く信仰されています。

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 寺と塀で区切られているが、筑後川側から北側にかけて隣接する梅林寺外苑には市民らが寄進した約30種500本の梅と、多数の久留米ツツジなどが植えられ、市民の憩いの場となっている。寺を開山した禹門玄級禅師(うもんげんきゅうぜんじ)の350年諱を記念して1958年に公園として開放されています。

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撮影:2019.12.06

福岡県久留米市京町
JR久留米駅、西口
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観世音寺(かんぜおんじ)日本最古の梵鐘 [百寺巡礼(五木 寛之)]

四国・九州 第九十一番

境内に響く千三百年の鐘の余韻

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 源氏物語にも登場する観世音寺は、天智天皇が母君斉明天皇の冥福を祈るために発願されたもので、古くは九州の寺院の中心的存在で、たくさんのお堂が立ちならんでいましたが、現在は江戸時代初めに再建された講堂と金堂があります。

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 梵鐘は京都妙心寺の梵鐘と兄弟鐘といわれ、その古さに於いても優秀さに於いても日本一と称され、糟屋郡多々良で鋳造されたと伝えられています。榎社にいた菅原道真公の詩に「都府楼はわずかに瓦色を看る 観音寺はただ鐘声を聴く」とあるのはこの鐘です。

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(画像は外の説明看板よりお借りしました)

 1959年多くの仏像を災害から守り完全な形で保管するため、正倉院風な周囲の景色に馴染みやすい収蔵庫が建設され、この中には平安時代から鎌倉時代にかけての仏像16体が、居並び古い仏たちに盛時がしのばれます。西日本最高の仏教美術の殿堂のようで、特に5m前後の観音像がずらりと並んでいる様には圧倒されます。


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撮影:2019.12.07

福岡県太宰府市観世音寺
西鉄、太宰府駅

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